サラ金は安全だと今なら言い切れる5つの理由

皆さんは「サラ金」と聞くとどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?おそらく、あまりよくないイメージを持っている人がほとんどです。

もちろんそれは「借金はいけないことだ」という考えをもって育ったからですが、サラ金のイメージが悪いのは過去に起きたことも強く影響しています。

ただ年月を経て金融業界は大きな変化を遂げました。そこで今回は、現在のサラ金がなぜ安全なのかをいくつかの理由とともにご紹介していきます。

現在のサラ金は5つの理由から安全だと言い切れる

理由①「グレーゾーン金利」撤廃

サラ金の悪いイメージを払拭するために、まずはグレーゾーン金利のことからご説明させていただきます。

簡単に言うと、2009年以前まではキャッシングで適用される金利の上限が「29.2%」まで設定できました。当時は金利に関する法律が2つあったのですが、それらの上限金利についての取り決めにズレがあったため「グレーゾーン金利」が存在しました。

現在はどちらも同じ「20%」に設定されているので、もしこの利率をこえるキャッシングがあるようならまず間違いなく違法な悪徳業者です。そういった業者から足元を見られてお金を借りないよう、気をつけなければいけません。

出資法と利息制限法

金利に関する2つの法律は、刑事罰の「出資法」と行政法の「利息制限法」があります。実のところ以前までの出資法では適用できる金利の上限が29.2%もありました。

刑事罰を犯さなければ逮捕されることはないため、多くのサラ金が高金利のまま融資を行っていました。しかし、2010年6月に完全施行された改正後の貸金業法によって出資法の上限は「20.0%」になり、今の安全なサラ金があります。

ちなみに利息制限法では、以下の通り融資する金額によって適用される金利に上限が決まっています。大手のほとんどは上限金利を自主的に「18%」や「14%」にしています。

  • 借入限度額が10万円未満の場合、金利の上限は年20.0%まで
  • 借入限度額が10万円以上100万円未満の場合、金利の上限は年18.0%まで
  • 借入限度額が100万円以上の場合、金利の上限は年15.0%まで

理由②ほとんどが銀行グループ

前述のグレーゾーン金利撤廃によって当時のサラ金は大打撃を受け、現在はそのほとんどが銀行グループの消費者金融となっています。サラ金と消費者金融に明確な違いはありませんが、イメージアップを図って時代とともに呼び方が変わってきています。

ですからサラ金という呼び名も、今の学生世代には伝わらないことがあります。という話はさておき、例えば現在の大手サラ金は以下の通り銀行グループに属しているため信用度が高く安全です。

  • アコム:三菱UFJフィナンシャル・グループ
  • プロミスとSMBCモビット:SMBCグループ
  • レイクとノーローン:新生銀行グループ
  • アイフル:現在も単独の独自運営

アイフルのみ、現在も銀行グループに属さないで単独で営業しています。何度も経営は傾きましたが、現在ではその他大手サラ金と肩を並べる老舗大手です。

ちなみに、レイクは新生銀行に丸ごと吸収されて、現在では新生銀行のカードローン部門として運営されています。そのため比較をする際は、サラ金としてではなく銀行カードローンとして扱いましょう。

理由③『総量規制』の導入

実は、改正された新貸金業法が2010年6月に完全施行されるまで、「個人が借り入れ可能な金額」に明確な制限がありませんでした。このため、返済に困った利用者は借金に借金を重ねてしまうという悪循環に陥っていたわけです。

しかし完全施行と同時に「総量規制」が導入されます。これにより、サラ金では「個人が年収の3分の1をこえた借り入れをすることを制限する」ようになりました。このおかげで以前よりも多重債務者が減り安全になりました。

例外もある?総量規制の「対象外」とは

総量規制は貸金業法の1つなので、実はサラ金しか適用されません。年収の3分の1以上のまとまったお金を借りたい場合は、銀行のキャッシングへ申し込む必要があります。

ただし銀行はサラ金よりも審査がシビアなので、ちゃんと返済能力がある方にしかまとまったお金を融資しません。

また、万が一返済を続けるのが困難な状況になってしまった場合は、「おまとめローン」や「債務整理」という選択肢があります。どちらも多重債務者のための救済措置であり、返済の負担を減らしたり弁護士に手伝ってもらったりする事でより安全に対処できます。

しかし借金には利息があることを忘れてはいけない

ただ、借りられる金額が年収の最大で3分の1までになったとはいえ、借りたお金には利息が発生します。返済が延滞すればペナルティとして遅延損害金も発生するので、返済総額はさらに増えてしまいます。

返済が長期間に及ぶと、利息だけで最初に借りたお金の半分以上になることも珍しくはありません。そのため、出来るだけ早期の全額返済を目指せるよう、借りる前に返済計画をたてる必要があります。

理由④キャッシングは原則「無担保・無保証人」

サラ金に限らず、現在のキャッシングはすべて無担保・無保証人で借り入れが可能です。普通に利用している限り、財産を差し押さえられたり、連帯保証人が必要ということはないので安全です。

さらに言えば、キャッシングの申し込みは最低限「運転免許証」さえあれば申し込むことができます。その他の項目は自己申告で申し込みができるというわけです。

個人信用情報機関の存在

ではサラ金はどこで申込者の情報が本当かどうか確認をしているのか。それには個人信用情報機関という第三者機関の存在があります。

この機関は一個人が金融機関と取引した情報を記録しており、サラ金やその他の金融機関はその情報を自由に閲覧することができます。つまり、重要な審査基準になるということです。

もし、返済が遅れたり申し込みで嘘をつくと機関に事故情報が記録されます。一度記録された事故情報は5年から10年経たないと消滅しないため、その後のキャッシングやローンの審査全般に影響を及ぼしてしまいます。

理由⑤初めてキャッシングする方に優しい「無利息サービス」

現在のサラ金は多種多様なサービスがメリットの1つです。なかでも、初めて利用する方に向けて期間限定の「無利息サービス」を提供しているのは安全ポイントが高いです。

ほとんどの場合「初回利用時から30日間利息0円になる」というサービスで、はじめの1ヶ月は元金だけで試しに借りることができるというものです。金額の制限はないため、期間内に全額返済すれば利息0円で済みます。

その期間を過ぎてしまっても最初の1ヶ月分の利息は0円で済むわけですから、単純に30日分お得をするわけですね。

毎月どれくらいの利息がかかるの?

借りる金額にもよりますが、「年18.0%」の金利が適用されていたとしても1ヶ月にかかる利息はおおよそ下記の通りです。

  • 借入額10万円の場合:10万円×18.0%×30日÷365日=1ヶ月で約1,500円の利息
  • 借入額30万円の場合:30万円×18.0%×30日÷365日=1ヶ月で約4,500円の利息
  • 借入額50万円の場合:50万円×18.0%×30日÷365日=1ヶ月で約7,500円の利息

見ていただければわかる通り、数十万円借りたところで数千円の利息しかかかりません。毎月の返済額からこの利息が引かれて元金にあてられるので、利息よりも毎月多めの返済をして早期の全額返済を目指すことをおすすめします。

まとめ

まとめると以下の通りです。

  • 2010年6月の貸金業法完全施行によって、上限金利の引き下げや総量規制が導入された
  • 今のサラ金はほとんどが銀行グループで、キャッシングを無担保無保証人で利用できるので安全
  • 初めて利用する場合は「無利息サービス」が利用でき、他にも多種多様なサービスがある

いかがでしたでしょうか。少しは「サラ金」に対する悪いイメージが変わってくれればうれしい限りです。とはいえ、私は皆さんにキャッシングをどんどん利用してほしいというわけではありません。

あくまで、現在のサラ金は以前よりもずっと安全になったということを伝えたいのです。もちろん借金はできればしない方が良いものですが、利用者次第で薬にもなれば毒にもなります。

やむを得ない事情でキャッシングを利用することになったら、利息をおさえられるよう申し込み前に早期の返済計画をたてるようにしてくださいね。