大手サラ金の提携ATM一覧を徹底解説!【最新版】

サラ金といえば、ATMを使って借入や返済をするイメージが強くありませんか?少なくとも私はそのイメージです。

1970年代あたりにアコムが「自動契約機」を出してから、キャッシング界隈には取引のオートメーション化が一気に浸透しました。サラ金の無人店舗が都市部を中心に広がり始めたのも、それが始まりです。

そこで今回は、大手サラ金各社のATMや自動契約機についてご紹介していきたいと思います。また、銀行とサラ金ではATM取引にどのような違いがあるのかについてもあわせてご説明いたします。

サラ金と銀行の現在の関係

まず始めに説明しておきたいのは、現在のサラ金と銀行の関係性です。結論から言うと、現在「消費者金融」と呼ばれる大手サラ金のほとんどは、下記の通り銀行グループの会社です。

  • アコム:「三菱UFJフィナンシャル・グループ」
  • プロミス:「SMBCグループ」
  • SMBCモビット:「SMBCグループ」
  • レイク・ノーローン:「新生銀行グループ」

「アイフル」のみ独自営業を貫いている消費者金融です。

このグループ関係は、サラ金のATMや自動契約機を利用する上でも大きく関係しています。

大手サラ金5社のATMや自動契約機について

申し込みや取引がインターネットでも簡単にできるほど普及はしていますが、「ATMや自動契約機の方がわかりやすい」という方がいるのも事実です。そこで、先に大手サラ金各社のATMや自動契約機の台数や、その推移について比較をしていきます。

もしカードローンを利用するのであれば、ローンカードが使いやすいようにATM台数が多いに越したことはありません。そこで申込前にATMの台数を調べておくことで、キャッシング先選びの参考にしていただければと思います。

アコム

  • 全店舗数:1,087(有人店:22、無人店:1,065)
  • むじんくん台数:1,125台
  • 提携ATM台数:64,134台
  • ATM営業時間:24時間年中無休(※一部異なる場合も有)
  • 提携ATM手数料:108~216円

アコムもそうですが、基本的にサラ金各社の自動契約機には各社ATMが設置されています。まれに設置されていないこともあるので、「むじんくん」の台数とATM台数にズレがあるわけです。

一部の店舗は三菱東京UFJ銀行内にある

また、むじんくんの台数が多いのは、一部が三菱東京UFJ銀行内のカードローンコーナーに設置されているからです。グループの銀行なので、たびたびこういったこともあります。

三菱東京UFJ銀行にも銀行カードローン「バンクイック」があり、バンクイックの自動契約機も設置されていることがあるので間違えないように気をつけましょう。

ACマスターカードとの併用が可能

むじんくんではさらに、アコムのクレジットカード「ACマスターカード」を発行することができます。そしてこのカードにカードローン機能を付与することができます。

つまり、カードローンとクレジットカードが1枚のカードで利用できる優れものになるというわけです。金利が年10.0~14.6%(通常のキャッシングは年3.0~18.0%)なので、少額キャッシングの利用の際に金利が安くなるメリットがあります。

カードローンと同様、最短即日で発行が可能となっています。ちなみにもちろん「ローン専用カード」として別で発行することもできるので、お好みで選びましょう。

アコムの提携ATM一覧

アコムで発行したカードローンは、アコムATMだけでなく以下の金融機関やコンビニのATMでも利用することができます。

  • 三菱東京UFJ銀行
  • セブン銀行
  • E-net
  • ローソンATM
  • ZERO BANK(愛知県・岐阜県のみ)
  • イオン銀行
  • 三井住友銀行(平成29年3月1日より利用不可)
  • 熊本銀行
  • 八十二銀行
  • 親和銀行
  • 広島銀行
  • 第三銀行
  • 福岡銀行
  • 東京スター銀行
  • 北海道銀行
  • 西日本シティ銀行
  • 北陸銀行
  • クレディセゾン

プロミス

  • 全店舗数:974(無人店:974)
  • 自動契約機台数:1,026台
  • 提携ATM台数:不明
  • ATM営業時間:24時間(※一部異なる場合も有、毎週月曜0時~7時はシステムメンテナンスで利用不可)
  • 提携ATM手数料:110~220円

昔から「プロミス」で知名度の高い消費者金融でしたが、現在の社名は「SMBCコンシューマーファイナンス」です。プロミスはサービス名なのですが、広く浸透しているプロミスの方がよく呼ばれています。

ローン契約機でプロミスカードが発行できる

実はプロミスカードは自動契約機だけでなく、三井住友銀行の「ローン契約機」でも発行することができます。申し込みからカード発行まで、一連の手続きが可能です。

そのためプロミス自動契約コーナーへ行って借りるもよし、三井住友銀行へ行ってローン契約機を使って借りるもよし、となっています。営業時間が長いのは自動契約コーナーですが、銀行の方が安全性は高いので好きな方で良いです。

三井住友銀行ATMが無料

SMBCグループのプロミスは、三井住友銀行ATMでの取引はいつでも無料です。当行ATMは引き出しなら24時間利用可能なのですが、現金の振込については「平日の8時45分~18時まで」となっている点に注意です。

コンビニのメディア端末で返済可能

プロミスカードは、コンビニのメディア端末を利用してレジでキャッシングの返済が可能です。また、この返済方法ならATM手数料等がいっさいかかりません。0円です。

メディア端末というのは、ローソンやミニストップの「Loppi(ロッピー)」、ファミリーマートの「Famiポート」のことです。借り入れはATMを利用して手数料がかかってしまいますが、返済はこれらの端末を利用すれば手数料をおさえることができます。

プロミスの提携ATM一覧

プロミスカードは下記の金融機関・コンビニのATMで利用することが出来ます。

  • 三井住友銀行
  • ゆうちょ銀行
  • セブン銀行
  • E-net
  • ローソンATM
  • イオン銀行
  • 東京スター銀行
  • 福岡銀行
  • 三菱東京UFJ銀行
  • 第三銀行
  • 熊本銀行
  • 西日本シティ銀行
  • 横浜銀行
  • 親和銀行
  • 広島銀行
  • 八十二銀行
  • クレディセゾン

プロミスで最短25分融資

SMBCモビット

  • 提携ATM台数:約140,000台 ※2019年9月現在
  • ATM営業時間:店舗によって異なる
  • 提携ATM手数料:店舗によって異なる

ここ数年で急上昇してきたのは、SMBCグループのSMBCモビットです。過去に三菱東京UFJ銀行グループだった頃もあり、申し込みではどちらかの銀行の口座があるとスムーズにいったりします。

そんなモビットですが、実は有人の店舗はありません。来店してカードローンを発行したい場合は、「ローン契約機」が各地に設置されているのでホームページから検索をして探すと早いです。

SMBCモビットの提携ATM一覧

提携ATM台数を見ればわかる通り、モビットの提携先金融機関は以上に多いです。一部の金融機関は「返済のみ」となっているATMもあるので、足を運ぶ前に確認しておきましょう。

  • 三井住友銀行
  • 三菱東京UFJ銀行
  • セブン銀行
  • イオン銀行
  • プロミス
  • クレディセゾン
  • 第三銀行
  • 福岡銀行
  • 親和銀行
  • 熊本銀行
  • E-net
  • ローソンATM
  • コンビニのメディア端末(返済のみ)
  • ゆうちょ銀行
  • 北洋銀行
  • 北海道銀行
  • みちのく銀行
  • 仙台銀行
  • 常陽銀行
  • 足利銀行
  • 栃木銀行
  • 群馬銀行(返済のみ)
  • 武蔵野銀行(返済のみ)
  • 千葉銀行
  • 京葉銀行
  • 横浜銀行
  • 第四銀行(返済のみ)
  • 北陸銀行
  • 大垣共立銀行
  • 十六銀行
  • スルガ銀行(返済のみ)
  • 中京銀行
  • 百五銀行
  • 京都銀行
  • 池田泉州銀行
  • 但馬銀行
  • 南都銀行(返済のみ)
  • 紀陽銀行(返済のみ)
  • トマト銀行
  • もみじ銀行(返済のみ)
  • 西京銀行
  • 百十四銀行
  • 西日本シティ銀行
  • 宮崎銀行(返済のみ)
  • 全国の信用金庫(返済のみ)
  • VIEW ALTTE(返済のみ)
  • PatSat

レイク・ノーローン

  • 全店舗数:763(すべて無人)
  • 自動契約機台数:791台
  • ATM台数:777台
  • ATM営業時間:(基本)0時10分~23時50分(曜日によって違い有)
  • 提携ATM手数料:レイクは無料、ノーローンは有料

レイクとノーローンは同じ新生銀行のキャッシングサービスです。レイクは銀行カードローン、ノーローンは消費者金融としてサービスを提供しています。

消費者金融時代のレイクの自動契約機がそのまま利用されており、同じ契約機でノーローンの申込も可能となっています。ATMも同様です。

ただ、レイクは全国の提携ATM手数料が無料であるのに対して、ノーローンは「レイクATM以外のみ無料」となります。

レイクの提携ATM一覧

他社サラ金と比較すると、レイクの提携ATMは極端に少ないです。ただ、コンビニATMが無料で利用できるのは大きなメリットと言えます。

  • セブン銀行
  • ローソンATM
  • イオン銀行
  • E-net
  • ゆうちょ銀行
ノーローンの提携ATM一覧

ノーローンの提携ATMで1つ注意すべきなのは、グループ元の新生銀行ATMの手数料が「有料」になっている点です。手数料は取引する金額に応じて108~216円かかります。

  • 新生銀行
  • レイク
  • セブン銀行
  • イオン銀行
  • E-net
  • ローソンATM
  • クレディセゾン
  • 愛知銀行(借入のみ)
  • 熊本銀行
  • 山陰合同銀行
  • 親和銀行
  • スルガ銀行(借入のみ)
  • 第三銀行
  • 西日本シティ銀行(借入のみ)
  • 東京スター銀行
  • 広島銀行(借入のみ)
  • 福岡銀行

アイフル

  • 全店舗数:非公開
  • てまいらず営業時間:8時~21時45分
  • 提携ATM手数料:108~216円

アイフルの自動契約機は「無人契約でんわBOX てまいらず」といい、タッチパネルで記入をする必要がない自動契約機となっています。少し広めの電話ボックスで契約をするイメージです。

他社サラ金と同様、その場で審査を行ってカード発行ができます。審査の待ち時間などもオペレーターにわからないことを聞きながら待機できるのが「てまいらず」の良いところです。

アイフルの提携ATM一覧

他社サラ金と比較すると、アイフルの提携ATMはそれほど多くありません。

  • セブン銀行
  • イオン銀行
  • 三菱東京UFJ銀行
  • 西日本シティ銀行
  • ローソンATM
  • E-net
  • 親和銀行
  • 福岡銀行
  • 熊本銀行
  • Famiポート(ファミリーマートのメディア端末)
  • Loppi(ローソンのメディア端末)

大手サラ金提携ATMの共通点

大手サラ金のATMは主に4つの共通点があります。

①自社ATMやグループ元の銀行ATMは無料

基本的に手数料がかかるサラ金ATMですが、自社ATMと提携ATMの中でもグループ元の銀行ATMだけは無料です。

ただ、自動契約機には自社ATMが併設されていることが大半なので、コンビニATM等で手数料を払いたくない場合は近くの自動契約機まで行くのも1つの手段です。

例外としてノーローンは新生銀行ATMの手数料が有料なので、頭の片隅に入れておきましょう。

②提携ATMは108~216円の手数料がかかる

「手数料はいくらですか?高いですか?」という質問がたまにありますが、日常でATMからお金を引き出すのと変わりません。

  • 1万円未満の借入や返済:108円
  • 1万円以上の借入や返済:216円

普段ATMを利用する場合と異なるのは、「時間帯ではなく取引する金額で手数料が変わる」という点です。基本的に24時間利用できるので、困った時は近くのATMへ向かいましょう。

③土日祝日も利用可能

銀行ATMと違って、サラ金ATMは基本的に24時間稼働しています。何度も言いますが自動契約機に併設されていることが多いので、自動契約機の営業時間中はもちろん、コンビニATMなら24時間いつでも利用することができます。

④ホームページからATM検索が可能

「サラ金のATMや自動契約機ってどこにあるの?」という質問もよくあります。確かに都市部の大きな駅の周りにはたくさんありますが、少し郊外へ行くとなかなか見つからないものです。

そのような場合は、利用しているサラ金のホームページで「店舗・ATM検索」等のページを活用しましょう。地図や住所を入力すれば、すぐにお近くのATMを見つけることができます。検索して探すこと自体は無料なので、気が向いた時にいつでも検索できます。

まとめ

まとめると以下の通りです。

  • 現在、大手サラ金のほとんどは銀行グループになっている
  • 提携ATMを利用する際は、基本的に手数料がかかる
  • サラ金の自社ATMは、基本的に自動契約機に併設されている
  • 「Famiポート」や「Loppi」といったコンビニ端末でも返済が可能

いかがでしたでしょうか。提携ATM一覧をすべて覚えるというのは難しいですが、ご自身の生活圏内にある金融機関があるかどうかをチェックすると、利用しやすいサラ金が絞りやすいと思います。

どのサラ金もコンビニATMに対応している点は助かりますが、ほぼ必ず手数料がかかってしまいます。2,3回の取引なら数百円で済みますが、もし長期的なご利用を考えているのでしたら、提携ATMに重点をおいてキャッシング先を選んでみるということもおすすめしたいですね。