シミュレーションを活用すればカードローンの金利計算は難しくない


キャッシングやカードローンを利用するのなら、借りることを考えるのも良いですが返すことも考えてほしいと思います。

そこで私がおすすめしたいのは、返済シミュレーションを活用して返済計画を組むことです。金利の計算式は簡単ですが、自分で行うと計算ミスもありえる上に、毎月どのように変わるのかがわかりづらいこともあります。

そこで今回はカードローンの金利と返済シミュレーションについてご紹介していきたいと思います。大手サラ金の金利についてはトップページでもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

金利の計算方法はたった1つだけ

  • 借入額×金利×30日÷365日=1ヶ月の利息

1ヶ月の利息は上記の式で簡単に求めることが出来ます。申込を検討しているカードローンがあれば、「金利」のところにそのカードローンの上限金利を代入して計算すると1ヶ月の利息がわかります。

カードローンの金利は上限金利で考えよう

カードローンを比較していれば分かる通り、金利は「○%~△%」という表示になっています。なぜ上限金利で考えるのかというと、利用者のほとんどは上限金利でお金を借りることになるからです。

カードローンは少額キャッシングが基本で、初回の借入では借入限度額が30万円程度になることが多いです。仮に上限金利が18%のカードローンで借入をする場合、借入限度額が100万円以上にならないと金利は18%から安くなることはないと言っても過言ではありません。

例外もある

始めから上限金利が安い銀行カードローンは、少額キャッシングでも低金利で借りられます。

具体例を挙げると、たとえば三菱東京UFJ銀行カードローン「バンクイック」は金利が年1.8~14.6%となっており、借入限度額が10万円未満でも適用される金利は「14.6%」がMAXとなっています。

上限金利の傾向は「借入限度額が高いほど金利が低く、金利が低いほど審査が難しい」と考えましょう。

返済シミュレーション活用術【サラ金編】

今回は、「プロミス」の返済シミュレーションを使って解説していきます。返済シミュレーションは他にも、アコムやバンクイックにもあります。

まずはプロミスのホームページへアクセスしましょう。右下あたりに青い長方形で「返済シミュレーション」があります。

3パターンのシミュレーション

①返済金額シミュレーション

利息を含めた毎月の返済額を調べることができます。入力するのは下記の3項目です。

  • 借入希望額
  • 返済期間
  • 金利

「年内に完済したい!」等、返済期間が決まっているのならこのシミュレーションが一番わかりやすいです。

例えば「借入希望額が30万円、返済期間は1年」だとすると、合計返済額と毎月の返済額は下記の通りです。

  • 合計返済額:329,701円
  • 毎月の返済額:27,475円
②返済期間シミュレーション

毎月返済できる金額から、いつまでに全額返済できるかがわかります。入力するのは下記の3項目です。

  • 借入希望額
  • 毎月返済予定額
  • 金利

「毎月○万円振り込めるけど、完済までに何か月かかるんだろう?」という返済期間を知りたい時に便利です。

例えば「借入希望額が30万円、毎月返済可能な金額が2万円」だとすると、全額返済までにかかる期間と合計返済額は下記の通りです。

  • 全額返済までにかかる期間:18か月
  • 合計返済額:341,844円
③借入可能額シミュレーション

毎月返済できる金額から、借入可能な金額がわかります。入力するのは下記の3項目です。

  • 毎月返済予定額
  • 返済期間
  • 金利

「毎月○万円は返済に回せるけど、△ヶ月以内には全額返済したい。いくらまで借りられるかな?」という借入可能額がわかります。

例えば「毎月返済可能な金額が2万円、12か月で完済したい」とすると、借入可能な金額(※)と合計返済額は下記の通りです。

  • 借入可能額:218,426円
  • 合計返済額:240,054円

※シミュレーションで出た金額を必ず借りられるというわけではありません。審査の結果次第では借入限度額が下がることも考えられます。

サラ金で借りられる金額は決まっている


上記でご紹介したように使い勝手の良い返済シミュレーションがあるので、このままプロミスを利用してしまおうという方もいるかと思いますが申し込む前に気をつけてほしいことがあります。

それは、サラ金で借入可能な金額が審査よりも前に決まっているということです。「え?なんで審査もしてないのにわかるの?」と困惑するかもしれませんが、実は法律で個人が借りられる金額というのは上限が定められています。

総量規制を確認しよう

個人がサラ金のカードローンで借りられる金額は「年収の3分の1まで」と決まっています。これはサラ金全般に適用される「総量規制」という法律です。

具体例で言うと、扶養を気にして年収を100万円に抑えているAさんがいるとします。彼がサラ金から借入可能な金額はいくらまででしょうか?

総量規制で年収の3分の1程度までとなっているので、答えは「30~33万円」程度になります。

総量規制の対象外があるってご存知でしたか?

総量規制は貸金業法の1つなのですが、サラ金はこの法律下にあるため年収の3分の1までが借りられる金額の上限になります。ただそうなると、年収の無い専業主婦等はカードローンを利用できないのでしょうか?

そんなことはありません。実は専業主婦も利用できるカードローンがあります。それが銀行カードローンです。銀行は貸金業法ではなく銀行法という別の法律下にあるため、年収の3分の1以上の借入も可能です。

まとめ

まとめると以下の通りです。

  • 1ヶ月の利息は、借入額×金利×30日÷365日で求めることができる
  • カードローンの金利を見るときは上限金利ベースで考えよう
  • プロミスの返済シミュレーションは3つの観点からシミュレートが可能
  • 借入希望額は年収の3分の1をこえないように気をつけよう

いかがでしたでしょうか。個人的には金利の計算方法を調べるよりも、返済シミュレーションを利用してさっさとした方が簡単な上に計算ミスがないと思います。

今回は割愛しましたが、返済シミュレーションでは毎月の返済額の内訳、つまり元金と利息にどれだけ充てられているかがわかります。最初の方は利息に割かれる分が多いということだけ頭の片隅に入れておきましょう。