サラ金で借り入れを行い、「うっかり返済日を忘れていた!」という方はいませんか?もし返済をしなかった場合、いくつかのステップを踏み取り立てが行われます。延滞をし続けたら、漫画や映画のようなこわいお兄さんが出てくるのでしょうか…?今回は、延滞をし続けた場合の取り立て方法をご紹介します。
目次
延滞した翌日、電話や郵便で取り立て
返済日に入金を確認できない場合、サラ金から電話や郵便で取り立てが行われます。
①女性社員から連絡がくる
支払いが確認できなかった翌日、女性社員から電話連絡がきます。
②男性社員から連絡がくる
女性社員からの連絡に出なかった、または折り返さなかった場合、数日後に物腰柔らかそうな男性社員から電話連絡がきます。
③郵便で取り立て文書が届く
それでも返済を行わない場合、毎週自宅に手紙が送られます。内容は返済に関するシンプルなものです。手紙と一緒に、遅延損害金を含めた返済額が記載されている明細も届きます。「手紙が来たら家族にばれる!」と不安に思う方もいらっしゃるかと思いますが、封筒にサラ金の会社名は記載されておらず、差出人の個人名のみ記載されているのでご安心ください。
それでも延滞し続けている場合、自宅訪問
基本的に家族と同居されている方には訪問しませんが、一人暮らしの方には自宅訪問することが多いです。しかし、自宅に取り立てに来るのは返済日から1か月後。かなり期間が空いています。訪問時間は、帰宅時間と重なる夕方から夜が多く、自宅前で声を掛ける方法がベターです。
利用者が帰ってきたらどう取り立てる?
まず誓約書にサインをし、今後の返済を滞りなく行うことを約束します。続いて、毎月いくらなら払えるかをその場で計画して、返済計画書に返済額と返済回数を書き込みます。だいたいの利用者はここで返済を行うため、これ以降の取り立てのケースは非常にレアです。
まだ返済が滞っている場合、一括返済を求められる
延滞を続けて90日が経つころには、業者から一括返済を求める内容の書類が送られてきます。この際、支払期日も記載されているのですが、この支払期日までに一括返済が行われなかった場合、業者は保証会社に請求を行います。保証会社は利用者に変わり一括返済を行わなければなりません。ということは、今後どこから取り立てがくるかお分かりですね?利用者に変わって一括返済を行った保証会社からです。
保証会社へも返済しない場合…裁判所へ訴えられます
保証会社からの取り立てにも応じず延滞し続けている場合、裁判所へ訴えられます。業者によって訴える期間は様々ですが、長くて延滞から1年でしょう。告訴する前にサラ金から事前に自宅に書類が送られてきます。書類は「これ以上取り立てを行ってもらちが明かないので、法廷で話し合いましょう」といった内容です。ここまで来たらもう逃げることはできませんね。この書類に対しての対応方法を以下にご紹介します。
異議申し立て
告訴の書類が届いて14日以内に異議申し立てを行います。
- 身に覚えがない場合
- 一括返済できない場合
上記のいずれか当てはまる場合は、異議ありと記入した書類を提出して異議申し立て完了です。提出後訴訟に移り、裁判所で今後の支払いについて話し合います。この際、答弁書という書類に利用者の意見(例えば、「一括返済ではなく、毎月いくらにしてください」といった希望)を記入します。これをもとに話を進めるので、返済の希望やご自身の意見をしっかり記入しましょう。
口頭弁論
口頭弁論は、2種類があります。
- 法廷で裁判官を交えて話し合う
- 別室で司法委員を交えて話し合う
法廷では、契約の事実確認などで、5分程度で終わります、そのあと、法廷から別室に移りサラ金の方と司法委員を交えて話し合いを始めます。法廷では裁判官、書記官を交えての話し合いであるため緊張感が漂いますが、司法委員との話し合いとは今後の支払い計画を話し合う場であるためいくらか緊張は解けます。ここでサラ金の方と和解交渉にいたる返済計画を立て、司法委員が書類を作成して終了です。
延滞をし続けても、和解交渉できる
1年程延滞をし続けた場合でも、口頭弁論で和解交渉に至ることは可能なのです。告訴も無視し続けると、どんどん罪が重くなり取り返しのつかないことになりかねません。
この記事をご覧いただいてお分かりの通り、1年延滞し続けても最終的に返済を行うのはご自身です。それなら早い段階から返済、厳しいようでしたら借り入れを行ったサラ金の方に相談をしてください。一番よくないのは黙って返済を無視することです。月々の返済額を変更することも可能なので、苦しくなった場合は一人で抱え込まず相談し、返済計画を今一度見直すことをおすすめします。