「審査なしで即日融資可能」と謳うキャッシング業者を広告で見かけたことはありませんか？しかし、「審査なし」という言葉ほど恐ろしいものはないのです。
ではあの広告で見たキャッシング業者は何者なのでしょうか？
今回は、審査なしで借りられるサラ金の実態についてご紹介します。
目次
審査なしのサラ金にリスクは付き物
審査なしのサラ金には必ず裏があります。検索サイトでも「無審査」「ブラックでも借りられる」など大手サラ金とは明らかに異なるサイトを見かけることも多いと思います。
これらのサイトに記載してあるサラ金の登録番号は、金融庁の検索サイトでヒットしなければ偽物と考えてください。
このような偽物のサラ金は正規のサラ金では考えられないような高い利息を要求してきます。
安全なサラ金には審査がある
安全なサラ金には必ず審査があります。
審査を行うサラ金は返済能力のない方には融資を行いません。それは利用者のためを思ってでもあります。
サラ金の歴史
1970年代までは大手のサラ金も審査がゆるく、返済能力の低い方にも融資を行っていました。当然返済できなくなる方がたくさん現れます。
借金をきっかけに社会的地位も信頼も失い、最悪の場合自殺に至るまで追い込まれる方が続出したのです。
それを見かねたメディアはサラ金を批判的に報道し、社会問題にまで発展しました。
その後、サラ金問題は国会でも取り上げられるようになり、1978年に「サラ金向けの融資」の適正化を求める通達が出されました。
そこから多くのサラ金は経営危機に陥り、廃業に迫られる業者も目立つようになりました。
闇金に利用した方の声
闇金を利用した方の声をご紹介します。
「借りる際、ビデオが用意されていて、何かと思ったら『住所と名前言って』と不愛想に言われました。この時は何に使われるか分からなかったのですが、後日、返済日が遅れた際に家に帰宅すると両親がいました。このとき、6万円借りていたのですが、両親が請求された金額は10倍の60万円。ビデオを見せられて『息子さんがこれだけ借金してますがどうしますか？』と聞かれたようです。」
この話を聞いて、闇金がいかに巧妙な手口で取り立てているかお分かりいただけると思います。
審査に落ちる方の特徴と対策
この記事を読んでいる方の中には、何度か審査に落ちている方もいるでしょう。
このとき手当たり次第に申し込んでいませんか？なぜ審査に落ちてしまったのか原因を考えていますか？
ここでは審査に落ちる方の特徴と対策をご紹介します。
ブラックリストに登録されている
過去の借り入れで2か月以上の延滞、債務整理を行っている場合、クレジットや各種ローンの契約を行うことができません。
ブラックリスト登録機関は短くて5年、長くて10年間です。この場合の対策はブラックリストの登録期間が経つのを待つしかありません。
月々の収入が安定しない
月々の収入が安定しない、あるいは無収入の場合、高い確率で審査に落ちてしまいます。（参考：『無職でもサラ金の審査には通るの？』）
月々の収入は少額でも構いません。対策としてはアルバイトやパートを始めて、毎月一定水準の額を稼げるようにしましょう。
勤続年数が3か月以下
勤続年数が3か月以下の場合、ほぼ間違いなく審査に落ちてしまいます。
どんなに短くても半年間は勤続年数を積んでから申し込むようにしましょう。また転職を考えている方は、退職前に申し込んでおくことをおすすめします。審査通過後に退職しても、よっぽど収入が減らない限りは契約解除になることはありません。
他社借り入れ件数が3件以上
他社借り入れ件数が3件以上ある場合、審査には通りません。他社借り入れ金額が同じだとしても、件数が多い方が審査には不利なのです。
対策としては、複数の借り入れを1本化するおまとめローンを利用することをおすすめします。おまとめローンは利息も減ることで総返済額の負担が軽くなるという点でもメリットです。
短期間に複数社に申し込みを行っている
短期間に複数社に申し込みを行った場合、信用情報に申し込み履歴が登録されるので審査では不利になります。契約していないからと言って油断しないようにしましょう。
審査に落ちたら一回一回原因を考えることが大切です。
審査なしでも安全なお金の借り方
最後に、審査なしで安全にお金を借りる方法をご紹介します。
クレジットカードのキャッシング枠を利用する
既にクレジットカードを利用している方であれば、キャッシング枠を利用してお金を借りることができます。借り入れ方法は簡単で、クレジットカードを利用すれば提携ATMですぐにお金を借りることができます。
ショッピングに比べて金利が高くなるので注意が必要ですが、クレジットカードは所有している方が多く、サラ金よりも安心して借りられるのでおすすめです。
厚生労働省の生活福祉資金貸付制度を利用する
生活福祉資金貸付制度は公的な借り入れ制度として安全が保障されています。必要な資金を他から借りることができない低所得者世帯が対象で、生活再建までの必要な生活費用の貸付を行っています。
他にも東京都が行う多重債務者生活再生事業というサポートも行っているので、一度ホームページで確認してみましょう。