「サラ金から借り入れを行おう」そう思っているあなたは今、「他社から借入も行っていても新規契約できるのか」気になっていると思います。サラ金の審査において他社借入は非常に重要な情報。今回はサラ金の審査と他社借入の関係についてご紹介します。
目次
審査でチェックされる3種類の他社借入について
他社借入について審査でチェックされる項目は2種類あります。
審査ポイント① 他社借入件数
一つ目は他社借入件数です。現在何社から申し込みを行っているかが審査に通るか否かを決めると言っても過言ではありません。審査に落ちる基準として「他社借入件数が4社以上」と言われています。
なぜ他社借入件数が多いと審査に落ちてしまうのでしょうか?その理由は、他社借入件数が多ければ多いほど、1社からの信用度が低いと見なされるためです。何社からも申し込まなければならないほど、1社から借りられる金額が低い、また生活に困っているとも認識されます。あなたがお金を貸す立場だったら、生活に困っている人より、お金をたくさん持っている方の方が貸そうと思いますよね。
その原理と同じで、サラ金も他社借入件数が多い方にお金を貸す気にはなれないのです。
審査ポイント② 他社借入金額
他社借入金額が多ければ多いほど、審査に通る可能性は低くなります。また、サラ金は総量規制の対象です。総量規制とは利用限度額が年収の3分の1以下に制限される制度のことです。そのため、他社借入金額が既に年収の3分の1を超えている場合は新規契約を行うことはできないのです。
審査ポイント③ 他社の取引回数
他社取引回数が多い方は審査には有利に働きます。ただし取引回数に関しては、他社借入件数が少ないことが条件です。例えば他社借入件数が1社の方でも、「初回借り入れ以来利用していない方」と「少額でも月に1回は借り入れしている、且つ返済もしている方」とでは後者の方が有利です。
他社借入情報の入手方法
続いては、サラ金は他社借入についての情報をどこから入手しているのかご紹介します。
他社借入は個人信用情報機関からチェック
他社借入についての情報は個人信用情報機関からチェックしています。個人信用情報機関とは、クレジットやローンの契約状況、過去の利用履歴についての情報を管理・開示している専門機関です。信用情報機関は国内に3種類ありますが、それぞれどの金融機関が会員になっているかが異なります。サラ金はどの信用情報機関の会員なのかチェックしてみましょう。
3種類の個人信用情報機関
個人信用情報機関にはJBA(全国銀行個人信用情報センター)、CIC(株式会社シー・アイ・シー)、JICC(株式会社日本信用情報機関)の3つがあります。それぞれの会員は以下の通りです。
信用情報機関 | 主な会員 |
---|---|
JBA(全国銀行個人信用情報センター) | 銀行、信用金庫、信用組合、農協、労金 |
CIC(株式会社シー・アイ・シー) | クレジットカード会社、信販会社、リース会社、消費者金融、携帯電話会社 |
JICC(株式会社日本信用情報機関) | サラ金、信販会社、クレジット会社、リース会社、保証会社 |
現時点でサラ金を利用している方はJICCの信用情報を、銀行カードローンを利用している方はJBAの信用情報を参照しましょう。
自分の信用情報を確認する方法
「自分の信用情報が分からない」、「他社借入状況を確認したい」という方は信用情報機関に開示申請を行いましょう。実は信用情報は自分で確認することができるのです。開示申請方法はそれぞれの信用情報機関によって異なるため、一つずつ確認してみましょう。
信用情報機関 | 開示方法 | 開示手数料 |
---|---|---|
JBA(全国銀行個人信用情報センター) | 郵送 | 1,000円 |
CIC(株式会社シー・アイ・シー) | インターネット、郵送、窓口 | 郵送・インターネット…1,000円 窓口…500円 |
JICC(株式会社日本信用情報機関) | インターネット、郵送、窓口 | 郵送・インターネット…1,000円 窓口…500円 |
他社借入件数が4件以上ある場合の対処法
他社借入件数が4件以上ある場合の対処法についてご紹介します。続いて他社借入件数が4件以上ある方におすすめのおまとめローンについてご紹介します。
おまとめローンとは、複数社からの借り入れを1本にまとめて借入件数を減らす方法です。おまとめローンは金利の低い銀行カードローンを利用するのがおすすめですが、審査に通らないこともあります。その場合、サラ金でも総量規制の対象となるおまとめローン商品があるのです。
おまとめローンを利用する際の注意点
おまとめローンは借入件数も少なくなり、複数社支払っていた利息も減る。その分月々の返済額の負担を減らすことができるというメリットがあります。しかし、月々の返済額の負担を減らすことで、総返済額が増えてしまうこともあるのです。
月々の返済額が減る ⇒ 返済期間が長くなる ⇒ 完済までに支払う利息が増える
月単位でみれば返済額は減りますが、総返済額で考えて増えてしまっていては意味がありませんよね。おまとめローンを検討する際は、月単位以外にも総返済額が減っているかどうかで考えましょう。
まとめ
他社借入金額が高いほど、また他社借入件数が多いほど、審査に通過する可能性は低くなります。対策としては申し込み前にご自身の信用情報を確認すること、おまとめローンで他社借入件数を減らすことの2点です。
しかし、現在他社借入件数が多い方は、これ以上新規で申し込む必要があるのかを考えてみてください。もしかしたら必要ないお金ではありませんか?他社への返済に充てるために申し込みをしようと思っていませんか?そうだとしたら、これ以上申し込んでも審査には通りません。(サラ金の資金使途として、他社への返済に充てることは禁止されています。)
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