皆さんは「消費者金融」と聞くと、あまり良いイメージを持っていないと思います。むしろ、関わりたくないと思っている人の方が多いのではないでしょうか?
確かに「グレーゾーン金利」が蔓延していた頃は、金利が今よりももっと高かったため借金を返せない利用者が続出していました。しかし2006年の法改正で金利が見直されて、悪徳貸金業者は目に見えてなくなりました。
それ以降、消費者金融のほとんどが銀行のグループとなりました。そこで今回は、金利を中心に消費者金融のメリットとデメリットをご説明して、おすすめの大手消費者金融をご紹介いたします。トップページでも解説しているのであわせてご覧ください。
目次
「消費者金融」と「サラ金」の違いとは
サラ金と消費者金融は、実際のところ同じものと考えても問題ありません。
はじめはサラリーマン向けに始まった業者でしたが、時が経つにつれOLや主婦の利用者も増えていきました。それにともなって、名称もサラ金から消費者金融へ変遷していったと言われています。
また、貸金業協会の会長が「サラ金という呼称はイメージが悪いので消費者金融に改めてほしい」という会長声明を出したこともあり、今では消費者金融という呼称が主流となっているというわけです。
消費者金融の金利やその他詳細
メリット
①「無利息サービス」がある
銀行カードローンと比較すると金利の高い消費者金融ですが、初回利用時に30日間の無利息サービスを利用することができることが多いです。具体的には「アイフル」「アコム」「ノーローン」「プロミス」等の消費者金融で利用できます。
借りる金額がいくらでも1か月分は利息0円になるので、期間内に全額返済すれば元金そのままでもOKというわけです。そうではなくとも、期間内にできるだけ返済をしておけばその後の利息も僅かな金額で済むので、非常にお得なサービスです。
②自動契約機が多く申し込みやすい
皆さんもご存知のことかと思いますが、消費者金融は自動契約機が非常に多いです。主要駅や市街を見渡せば、大手消費者金融の看板やテナントビルがあるのを見たことがないという方はいないと思います。
自動契約機は1人用のスペースで室内から施錠することもできるため、人目につくことがありません。ただ、自動契約機があるビルに入っていくところを他人に見られたくない場合は、Webや電話で申し込む必要がありますね。
③審査時間など全体的に対応が早い
消費者金融の一番良いところは、審査スピードが非常に早いことです。Web・自動契約機・電話、いずれの申込方法でも最短30分で審査結果がわかるので、お急ぎの方の助けになります。
デメリット
①高金利
銀行カードローンと比較すると、消費者金融は高金利です。ただ冒頭でも述べたように、以前のグレーゾーン金利と比べると金利は断然安くなりました。
無利息サービスもあるので短期間の少額キャッシングには向いていますが、年単位の長期的なキャッシングには不向きです。
②まとまった金額を借りづらい
初めて消費者金融からお金を借りる場合、借入限度額は10~50万円程度に収まることが多いです。そのため、それ以上のまとまった金額を借りるにはある程度の信用実績が必要です。
その他にも、借入希望額が50万円以上になる場合は収入証明が必要だったり、年収の3分の1をこえる借入は総量規制にかかってしまったりと、高額の借入に向いているとはあまり言えません。
③取引のたびにATM手数料がかかる
消費者金融はグループの銀行ATMやコンビニATMなど多くの提携ATMがありますが、基本的に自社ATM以外の利用は取引手数料が掛かってしまいます。そのため、取引回数が多くなると意外に手数料が積み重なってしまいます。
- 1万円未満の借入・返済:108円
- 1万円以上の借入・返済:216円
おすすめの消費者金融3社をピックアップ
プロミス
- 金利:年4.5~17.8%
- 借入限度額:最大500万円
他よりも上限金利が低い
金利を比較していただければわかる通り、プロミスは上限金利が他の消費者金融よりも0.2%低いです。ほんの僅かですが、「1円でも利息をおさえたい!」と考えている方にはおすすめしたい消費者金融です。
三井住友銀行グループの会社なので、メインバンクが三井住友銀行の方は利用しやすくなっています。CMで宣伝している通り、手続きの早さに定評があります。
便利な振込キャッシング「瞬フリ」
24時間いつでも申込から10秒で振込をしてくれるサービス「瞬フリ」を利用することができます。
消費者金融のキャッシングはカードローンを発行してもらって利用するか、お持ちの口座を指定して振込をしてもらうかの2択になります。振込キャッシングは、通常だと平日の14時50分までに申し込まないと即日融資ができないのですが、瞬フリを利用することでいつでも即日融資が可能となります。
三井住友銀行のローン契約機からも申込可能
先ほども述べたように三井住友銀行グループということもあり、同銀行のローン契約機から申し込むこともできます。プロミスの自動契約機は約1,100台あるので、カードローンを発行する場所に困らず便利です。
また、三井住友銀行ATMでの取引手数料が無料となっているので、積極的に利用していきたいですね。
アコム
- 金利:年3.0~18.0%
- 借入限度額:最大800万円
業界最高の成約率
キャッシングを利用するためには各社の審査に通らなければいけないわけですが、下記の通りアコムは銀行・消費者金融合わせて業界最高の成約率となっています。
- アコム:50.2%(2016年11月時)
- アイフル:46.4%(2016年11月時)
- プロミス:43.5%(2016年11月時)
- 新生銀行レイク:33.3%(2016年9月時)
- ノーローン:22.3%(2016年9月時)
ACマスターカードとの併用が可能
消費者金融の中で唯一、アコムはクレジットカード「ACマスターカード」も取り扱っています。カードローンだけでなくクレジット機能を併せ持ったカードを利用することができます。
また、ぱっと見たときにクレジットカードにしか見えないので、万が一財布の中を見られてしまってもバレずに済む可能性が高くなります。
SMBCモビット
- 金利:年3.0~18.0%
- 借入限度額:最大800万円
電話不要!独自のWEB完結申込
キャッシングの申込手続きがWebだけで行うことができる「Web完結申込」は他の消費者金融にもありますが、通常は審査の際に電話で「在籍確認」を行う必要があります。
勤務先に電話をされるので嫌がる申込者が多いのですが、モビットはその「電話連絡」をなしで済ませることができます。三井住友銀行あるいは三菱UFJ銀行の口座を持っていれば、所定の書類を提出することで申し込むことができます。
まとめ
まとめると以下の通りです。
- 現在の消費者金融のほとんどは銀行グループ
- サラ金と消費者金融は呼称が違うだけで同じ貸金業者
- 手続きが全体的に早く、無利息サービスなどの魅力的なサービスがある
- まとまった金額を長期間借りるのには不向き
いかがでしたでしょうか。2017年1月現在でも「サラ金」というと悪いイメージの方が多いですが、ご紹介したように消費者金融の金利やサービスの質は、昔と比べると雲泥の差です。
短期間の少額キャッシングであれば非常に使い勝手の良いところが消費者金融の売りなので、お金に困った緊急時はぜひ参考にしていただければ幸いです!