クレジットカードというと基本的にはVISAが多いですが、代表的なものは「三井住友VISAカード」です
この三井住友VISAカード、ショッピング機能を利用する方は当然多いと思いますが、キャッシング機能を利用している方はあまりいないのではないでしょうか?もしくは利用を検討しているけども、良く知らないから怖くて使う気にならないという方も多いのではないかと思います。
そこで今回は、三井住友VISAカードのキャッシングにフォーカスをあててご紹介していきます。
目次
三井住友VISAカードのキャッシングを徹底解説
三井住友VISAカードの基本情報
まずは金利と借入限度額から見ていきましょう。
- 金利:年14.4~18.0%
- 借入限度額:最大300万円
金利
金利は、基本的なクレジットカードのキャッシング枠に設定されている金利とほぼ同じです。借入限度額が高めなので、サラ金のキャッシングと同じように「○○%~○○%」という変動金利となっています。(>>参考:サラ金を比較してみよう!)
通常の三井住友VISAカードは年15.0~18.0%の一般的な金利ですが、一部の会員の方(※)は金利が年14.4~15.0%になります。(※三井住友プラチナカード会員・ゴールドカード会員・プライムゴールド会員の方)
ちなみに「三井住友銀行カードローン」は上限金利が14.5%なので、会員の金利表示とほとんど同じです。
借入限度額
借入限度額は最大300万円となっています。これはサラ金の「ノーローン」と同じ限度額です。
通常のクレジットカードのキャッシングは借入限度額が100万円未満で控えめなところが多いですが、三井住友VISAカードは万が一の時にも対応できるよう限度額が高くなっているので安心です。
提携ATM取引手数料がかかる
- 1万円未満の借入や返済:108円
- 1万円以上の借入や返済:216円
三井住友VISAカードのキャッシングはATMを利用するたびに手数料がかかってしまいます。サラ金で借入や返済をする際にもATM手数料はかかりますが、同じクレジットカードのキャッシングサービスでいうと24時間手数料0円のカードもあるので要確認です。
1回分の金額はささいな手数料ですが、取引が頻繁だと積み重なって意外とお金を取られます。問題なのは、三井住友VISAカードの借入が「1万円単位」でしかできないということです。
つまり借入のたびに手数料216円がとられてしまうわけです。5回借入をすれば千円以上、100回借入をすれば2万円以上になると考えると軽視はできないですね。
提携ATM
- 三井住友銀行ATM
- みずほ銀行ATM
- 三菱東京UFJ銀行ATM
- りそな銀行ATM
- セブン銀行ATM
- イオン銀行ATM
- ゆうちょ銀行ATM
- 三井住友信託ATM
- 各種コンビニATM
- その他信用金庫ATM
三井住友グループということもあり、提携ATMはクレジットカードの中でも多い方です。一般的には銀行とコンビニATMといった提携先が多いのですが、信用金庫ATMも利用できるので利用できる範囲はさらに広がります。
毎月の返済額がわかりやすい
- 限度額1万~20万円の場合、毎月の支払額は1万~5万円
- 限度額30万~70万円の場合、毎月の支払額は2万~6万円
- 限度額80万~200万円の場合、毎月の支払額は3万~7万円
- 限度額210万~300万円の場合、毎月の支払額は4万~8万円
返済方式は原則「元利定額返済方式」です。簡単に言うと、毎月の返済額は固定で、その内訳である元金と利息の割合が変わっていくようになっています。
返済シミュレーションで見る具体的な返済計画
具体例でご説明しましょう。例えば「30万円を金利年18.0%で借りて、毎月2万円ずつ返済する場合」の返済シミュレーションによる返済計画表は以下の通りです。(参考:三井住友銀行カードローン「返済シミュレーション」)
- 元金:15,500 利息:4,500 残高:284,500
- 元金:15,733 利息:4,267 残高:268,767
- 元金:15,969 利息:4,031 残高:252,798
- 元金:16,209 利息:3,791 残高:236,589
- 元金:16,452 利息:3,548 残高:220,137
- 元金:16,698 利息:3,302 残高:203,439
- 元金:16,949 利息:3,051 残高:186,490
- 元金:17,203 利息:2,797 残高:169,287
- 元金:17,461 利息:2,539 残高:151,826
- 元金:17,723 利息:2,277 残高:134,103
- 元金:17,989 利息:2,011 残高:116,114
- 元金:18,259 利息:1,741 残高:97,855
- 元金:18,533 利息:1,467 残高:79,322
- 元金:18,811 利息:1,189 残高:60,511
- 元金:19,093 利息:907 残高:41,418
- 元金:19,379 利息:621 残高:22,039
- 元金:19,670 利息:330 残高:2,369
- 元金:2,369 利息:35 残高:0
「返済期間:18ヶ月 累計返済額:342,404円 合計利息:42,404円」
完済までには18ヶ月かかりますが、毎月の元金と利息を見ればわかる通り足すと2万円になるようになっていることがわかります。また、返済始めの方は利息の割合が多く、最後の方はほとんど元金になっていることもわかりますね。
キャッシングの利用が初めてだと、始めのうちは「え?2万円支払ったのにどうして借入残高がこれしか減ってないの?」と思うかもしれませんが、こういう内訳になっているわけです。
できれば申し込む前にこういったシミュレーションを活用してきちんとした返済計画を組み立てるようにしましょう。
まとめ
まとめると以下の通りです。
- プラチナやゴールドカード等の会員なら、金利は年14.4~15.0%で利用可能
- 借入や返済のたびに提携ATM手数料がかかってしまう
- 銀行やコンビニだけでなく、信用金庫ATMまで提携しているため利用範囲は広い
- 返済方式は元利定額返済方式で、毎月の返済額がわかりやすい
いかがでしたでしょうか。三井住友VISAカードはブランド力の高いクレジットカードですが、キャッシングサービスの面から見ると「一長一短」な印象を受けます。プラチナカードやゴールドカード等の会員であれば、無条件で金利を年15.0%におさえることができるのは大きなメリットには違いありません。
VISAカードでキャッシングの利用を検討されている方は、まずこのカードから利用してみてはいかがでしょうか?