申し込めば誰でも作ってもらえると噂の「楽天カード」ですが、このクレジットカードにも「キャッシング枠」というものが存在します。カードローン等のキャッシングと同様にお金を借りることができるサービスです。
それとは別に、楽天銀行スーパーローン(カードローン)もあります。一般的にクレジットカードの利用者の方が圧倒的に多いのですが、キャッシングを利用するという点で言うと、実は楽天銀行スーパーローンの方が優秀ということはご存知でしたか?
そこで今回は、楽天銀行スーパーローンと楽天カードのキャッシング枠の比較、それぞれの金利やサービスについてご紹介していきたいと思います。(>>参考「サラ金を比較してみよう!」)
目次
楽天銀行「スーパーローン」
まずはカードローンの方からご紹介します。クレジットカードよりも利用者の少ないカードローンですが、銀行カードローンということもあってスペックやサービスの面で見るとキャッシングに優れていることがわかります。
スーパーローンの金利と借入限度額
- 金利:年1.9~14.5%
- 借入限度額:最大800万円
クレジットカードよりも低金利・高限度額です。
金利
クレジットカードと違うのは、借入限度額に応じて金利が変動する点です。このカードローンで言うと、最大800万円まで借りれば適用される金利は年1.9%になるというわけですね。
上限金利が14.5%なので、少額キャッシングでもクレジットカードのキャッシング枠より金利が安いのがメリットです。
ちなみに2017年1月現在「金利半額キャンペーン」を実施中です。同年3月末まで金利が「年0.95~7.25%」になるので、業界トップクラスの低金利カードローンとして安心してお金を借りることができます。
借入限度額
銀行カードローンということもあって高めの800万円です。クレジットカードは90万円までなので、それ以上のまとまったお金を借りる必要に迫られたらカードローンの利用を検討しましょう。
スーパーローンのサービスやその他特徴
サービス面でも、楽天カードよりもカードローンの方が優れています。
①提携ATM手数料0円
クレジットカードと同様、カードローンも持ち歩けます。そのためATMでの借入が一番利用しやすいのですが、クレジットカードのキャッシング枠でATMを利用すると手数料が発生するのに対し、カードローンはすべて無料で取引できるというメリットがあります。
- ローソンATM
- E-net
- セブン銀行ATM
- イオン銀行ATM
- 三井住友銀行ATM
- みずほ銀行ATM
コンビニだけでなく一部の銀行ATMも手数料無料です。提携ATM台数はなんと100,000台以上あり、借入も返済もほぼ24時間対応可能なので非常に便利です。
②専業主婦やパートアルバイトの方も利用可能
サラ金のカードローンは、申込条件に「20歳以上69歳以下」「安定した収入がある」という2つの条件があります。そのため、専業主婦や毎月の収入にばらつきがある方は利用が難しいことが多いです。
しかし銀行カードローンである楽天銀行スーパーローンは専業主婦も利用可能です。借入限度額は50万円までと制限されてしまいますが金利が14.5%と低いので、楽天カードのキャッシング枠より安心です。
③借りるだけで貰える!嬉しいポイント
楽天といえばポイントサービスで有名ですが、カードローンの利用でもポイントを貰うことができます。貰ったポイントはそのまま楽天でネットショッピングできるため、実質的なキャッシュバックと言えます。ポイントが貰える機会は2回あり入会時と翌月末です。
まず、入会時に楽天スーパーポイント1,000ポイント分が貰えます。その後、翌月末の借入残高に応じてさらにポイントが貰えます。詳細は下の表の通りです。
- 20万円以上30万円未満:500ポイント
- 30万円以上50万円未満:1,000ポイント
- 50万円以上80万円未満:2,000ポイント
- 80万円以上100万円未満:3,000ポイント
- 100万円以上200万円未満:10,000ポイント
- 200万円以上300万円未満:12,000ポイント
- 300万円以上400万円未満:15,000ポイント
- 400万円以上800万円未満:30,000ポイント
④借り換えやおまとめローンとしても利用可能
楽天銀行スーパーローンは限度額が高いので、すでに借りているキャッシングの借り換えローンやおまとめローンとしても活用することができます。
サラ金やクレジットカードのキャッシングは、利用者のほとんどが金利18%でお金を借りています。50万円程度であっても毎月最低返済額で返していたら全然減らないことに気づきます。そこで、金利が14.5%と低い楽天銀行スーパーローンに借り換えることで返済がだいぶ楽になります。
ただし借り換えやおまとめローンとして利用する際には、楽天が行っている下記の注意事項の通り、以前のキャッシング先に全額返済して解約してしまいましょう。
クレジットカード「楽天カード」
クレジットカードというとショッピング枠での利用が一般的ですが、キャッシング枠として現金を借りることができます。どうしても現金での支払いが必要になった際にも、クレジットカード1枚あれば安心できますね。
一般的にはクレジットカードの方がカードローンよりも浸透していますが、比較をしてみるとクレジットカードはキャッシングにあまり向いていないことがわかります。
楽天カードの金利と限度額
- 金利:18.0%(固定)
- 借入限度額:最大90万円
カードローンと異なるのは、限度額が低いので固定金利になっている点です。
金利
楽天カードは金利が固定です。カードローンであれば長く利用することで限度額の増額して金利を安くすることも可能なのですが、こちらはそれもできません。
ちなみに、年18.0%というと大手の消費者金融の上限金利と同じです。つまりカードローンと大差はありません。
限度額
最大90万円と低めになっています。クレジットカードのキャッシング枠は本来の用途ではないということもあって、あまりまとまったお金は借りられないようにできています。
ちなみに、大手消費者金融の借入限度額は500~800万円ほどとなっています。実際は少額キャッシングが中心なので、100万円をこえることは滅多にありません。
楽天カードのサービスやその他特徴
①最短数分で振込手続きが可能
すでに手元に楽天カードがある場合、パソコン・ケータイからネットキャッシングを申し込むことができます。申込から最短数分で引き落とし口座へ入金できるので、外出先でもスマホさえあればキャッシング困りません。
②海外キャッシングで両替いらず
カードローンは国内でしか利用できませんが、クレジットカードは海外現地でのキャッシングが可能です。日本円を現地で両替する必要なく、現地のATMで現地通貨をキャッシングできます。
観光地のショッピングはクレジットカードだけでだいたい済みますが、どうしても現地の通貨が必要な時に便利です。海外旅行の頻度が多い方に教えたいサービスですね。
③提携ATM手数料がかかってしまう
- 借入額が1万円以下の場合:108円
- 借入額が1万円以上の場合:216円
楽天カードはATMで借入をする際に手数料がかかってしまいます。借入のたびに料金がかかるので、頻繁にキャッシング枠を利用する際はカードローンへの乗り換えを検討した方が良いかもしれません。
1回の手数料は高くないですが、5回や10回借入をすると1,000円~2,000円以上の手数料になるので要注意です。
④支払は毎月27日
キャッシング枠の支払は「翌月・毎月27日」と決まっており、登録口座からの自動引き落としです。27日までに口座に入金されていないと、遅延損害金という遅れた日数分金利が高くなるペナルティがあるので気をつけましょう。
支払は1回払いにするかリボ払いにするか選ぶことができます。リボ払いにすると利息で合計返済額が上がってしまうので、1回払いで済むようなら払ってしまうことをおすすめします。
⑤カード発行まで3,4日かかる
これは筆者の体験談でもありますが、楽天カードは申し込んでから手元に届くまで3,4日かかってしまいます。お急ぎの場合には、カードローンや即日融資に対応した別のローンに申し込む必要があります。
ちなみにスーパーローンなら振込キャッシングで即日融資も可能なので、急いでいる場合はそちらを検討しましょう。
まとめ
まとめると以下の通りです。
- 金利と限度額はスーパーローンの方が優れている
- スーパーローンはATM手数料が無料である一方、楽天カードは借入の度に手数料がかかる
- スーパーローンは入会時に1,000ポイント、翌月の借入残高でさらにポイントが貰える
- 楽天カードは海外のATMで現地通貨を両替せずに引き出すことができる
いかがでしたでしょうか。カードローンとクレジットカードではそもそもの用途が異なることも関係していますが、スーパーローンと楽天カードでは全体的に前者でキャッシングを利用する方がお得です。
キャッシングやカードローンと聞くと借金のイメージが強く印象が悪いかもしれませんが、クレジットカードと比較をすると大きな差はありません。むしろ、「金利半額キャンペーン」等のサービスを積極的に行っている楽天銀行スーパーローンを、皆さんに積極的に利用してほしいと私は思います。