キャッシングの平均金利とは?金利が決まる仕組みを解説!


これからキャッシングの利用を検討している皆さんは、平均してどれくらいの金利が適用されているかをご存知ですか?

生活費のためにキャッシングを利用する人は56%以上いると言われており、2011年の時点で平均して7人に1人がキャッシングを利用しています。広く普及したキャッシングですが、利用者全員が金利のことをきちんと知っているわけではありません。

そこで今回は、キャッシングローンの金利について詳しくご紹介いたします。実際に契約される金利の平均がどれくらいかを知って、キャッシングの現実を覚えてから申し込みましょう。(>>参考:サラ金を比較してみよう!

キャッシングの平均金利はどれくらい?

今回は、キャッシングローンを扱っている銀行と消費者金融にフォーカスをあてて解説いたします。

例えば「年3.0%~18.0%」という金利表示を見ると、「2つの金利の平均は10.5%だから、それくらいの金利で借りられるのかな?」と思う方もいます。しかし現実はそうではありません。

  • 銀行:年4.0~14.0%
  • 消費者金融:年4.5~18.0%

上記は銀行と消費者金融で適用されているそれぞれの平均的な金利です。こうしてみるとどちらも中間は10%程度に見えるのですが、実際に適用される金利は中間ではないのです。

基本的には金利の上限で比較をする

キャッシングで適用される金利を想定する場合、基本的にはそのキャッシングの上限金利で比較をしましょう。なぜならば、初回の借入では上限金利が適用されることがほとんどだからです。

なぜそうなるのかというと、金利は借入限度額で決められているからです。利息制限法の第一条では下記の通り定められています。

  • 10万円未満の借入限度額の場合、金利の上限は20%まで
  • 10万~100万円未満の借入限度額の場合、金利の上限は18%まで
  • 100万円以上の借入限度額の場合、金利の上限は15%まで

表を見ればわかる通り、消費者金融のように金利の上限が18%のキャッシングは「借入限度額が100万円をこえないと金利は下がらない」ようにできています。こういった無担保のキャッシングローンでは初回の借入が10~50万円程度に落ち着くことがほとんどなので、上限金利で比較をしましょう。

下限金利で借入をするのは難しい

初めの方は上限金利が適用されてしまいますが、利用を続けると借入限度額を増やすことができるようになるため金利を下げることもできるようになってきます。

しかしそれでも下限金利で借入をするのは非常に難しいと言えます。なぜなら、貸金業法の1つ「総量規制」によって無担保のキャッシングで借りられる金額は上限が決まっているからです。

  • 総量規制:年収の3分の1をこえる借入を制限する

銀行と消費者金融の平均的な借入限度額

  • 銀行:800~1,200万円
  • 消費者金融:300~800万円

先ほど「金利は借入限度額で決められる」という話をしましたが、では借入限度額を最大まで引き上げれば下限金利でキャッシングを利用できるのでしょうか。

答えは「No」です。理論上は可能なのですが机上の空論に近いからです。

仮に消費者金融A社の最大限度額が500万円だったとします。下限金利にするためには最大限度額で契約しないといけないわけですが、500万円で契約するには総量規制があるため理論上でも年収が1,500万円必要になります。

普通に考えてそこまで稼ぎがある人はキャッシングを利用しません。平均で見ても100万円未満の借入限度額の利用者が7.8割を占めています。

クレジットカードのキャッシング枠について


「キャッシング」というとサラ金や消費者金融の方がメジャーですが、クレジットカードにも同じようにお金を借りることができるキャッシング枠があります。特徴としては下記の通りです。

  • 「18%」のように金利が固定されていることが多い
  • 借入限度額も固定されていることが多い
  • 翌月一括払いかリボ払いを選ぶことができる
  • 海外旅行の際に現地のATMで現地通貨をキャッシングできることが多い

金利と借入限度額

基本的に固定されていることが多いです。キャッシング枠の借入限度額が100万円以上ある場合に、金利も「15.0~18.0%」程度になっています。逆に言えば、金利が固定されているカードは限度額も低いということになります。

クレジットカードはショッピング機能がメインでキャッシング枠はオマケみたいなものなので、それほど便利というわけではありません。

翌月払いかリボ払いか

まとまった金額のキャッシングであればリボ払いも仕方ありませんが、一括で払える金額なら翌月に払ってしまいましょう。それはもちろん支払利息を減らすためです。

リボ払いにすると毎月の負担は少ないですが、支払いの度に利息が生じます。利息のせいで返済のペースも遅れてしまうので、出来る限り早期の全額返済をすることをおすすめします。

海外で現地通貨をキャッシング

海外旅行の経験が有る方はよくわかるかもしれませんが、旅行先での支払いがすべてクレジットカードで済むわけではありません。ある程度現地の通貨も持ち合わせていなければ、交通機関や買い物などで苦労します。

しかし事前に両替をするのは手間がかかるものです。休暇シーズンは混んでいることもあるので、無駄に時間を取られてしまいます。そこでこのキャッシング枠が活躍するというわけです。

まとめ

まとめると以下の通りです。

  • キャッシングの平均金利は「○○%~●●%」の中間ではない
  • 利息制限法の関係で、基本的に上限金利で比較をすること
  • 総量規制があるので、下限金利でキャッシングを利用するのは難しい
  • クレジットカードのキャッシング枠は金利と限度額が固定されていることが多い

いかがでしたでしょうか。基本的にキャッシングの金利というものは上限金利で考えた方が良いのです。しかし銀行カードローンのように初めから上限金利が低いキャッシングを選べば、金利を安くすることも可能です。

金利を安くするためには借入限度額を増やす必要がありますが、別途審査を受ける必要があります。信用実績が重要になるので通常の審査よりも難しいと言われていますが、きちんと返済ができれば何も怖いことはありません。

平均して6か月以上利用した実績があると、審査に通りやすくなるようですよ!