「カードローンってなんでこんなに金利が高いんだろう」と思ったことはありませんか?
お気持ちはわかります。最近では金利の低い銀行カードローンも広まってきてはいますが、自動契約機が市街に多数設置されているサラ金のカードローンの方がメジャーになっています。(>>サラ金を比較してみよう!)
住宅ローンなどの他ローンと比べるとどうしても高くなってしまうカードローン。なぜ金利が高いのか、その仕組みについてご紹介いたします。
目次
カードローンの金利はどうしてあんなに高いのか
まず、カードローンという金融商品はなぜ金利があんなに高くなりがちなのかを解説いたします。
借りられる金額が少額
経験者であればご存知かと思いますが、カードローンは無担保・無保証人の金融商品です。住宅ローンや自動車ローン等と違って、担保となるものも要らなければ連帯保証人も必要ありません。
そのため申込に必要な書類が「本人確認書類」だけで大丈夫ということもあり、とても気軽に申し込めます。ただしその一方で、金融機関側から見ると返済未納になった際のリスクがあるので、あまりまとまったお金を融資することが難しいわけです。
そして、適用される金利は借りられる金額によって決まるので、総じて金利が高くなりがちです。
借入限度額で金利は決まっている
カードローンの金利は「年3.0~18.0%」のように、変動するようになっています。これは、借入限度額によって上限金利が変わるからです。
金利と限度額の関係は反対になっていると思ってください。つまり、限度額が低ければ金利は高くなり、限度額が高ければ金利が低くなるようにできています。
カードローンは少額キャッシングが基本なので、限度額が低く金利は高いことが多いのです。
金利の上限は法律で決まっている
グレーゾーン金利が2006年の法改正で撤廃されて以来、上限金利は利息制限法という法律で下記の通り定められています。
- 借入限度額が10万円未満の場合、上限金利は20%まで
- 借入限度額が10~100万円未満の場合、上限金利は18%まで
- 借入限度額が100万円以上の場合、上限金利は15%まで
この表を見ればわかる通り、どれだけ金利が高いカードローンでも上限は20%までとなっています。裏を返せば、これよりも高い金利を設定している貸金業者はほぼ間違いなく闇金ですので覚えておかなければいけません。
サラ金のキャッシングは基本的に金利が高い
一般的な金利の上限は「18%」
利息制限法でも定められている通り、どれだけ高くても金利の上限は20%までと決まっていますが、大手のサラ金は自主的に18%でカードローンを利用することができます。
とはいえ金利が高いことにかわりはないので、借入を検討する際は返済シミュレーションを利用してしっかりとした返済計画を練って、それから申し込むことをおすすめします。
金利を安くするには限度額を増やすしかない
「今利用しているカードローンの金利が高いので下げたい」という方は多いと思います。ただ金利はそう簡単に下げられるわけではなく、同じカードローンを使う以上は借入限度額を増やすしかありません。
限度額を増額するには通常の審査とは別の審査にも通らなくてはいけません。この審査は信用実績が重要になり、カードローンを契約してからおよそ6ヶ月程度の利用実績があると審査に通りやすくなります。
別の方法で金利を安くする
金利を安くしたいだけなら、今よりも金利の安いカードローンへ借り換える。数社から借りているのならおまとめローンを利用するといった対策を取ることもできます。
銀行カードローンは総じてサラ金よりも金利が安いので良い借り換え先になりますが、おまとめローンはサラ金でも金利が安いところがあります。アイフルの「おまとめMAX」ように、おまとめローン専用の金融商品を扱っているサラ金もあります。
金利が高い分その他のサービスは優秀
①無利息サービス
サラ金の代表的なサービスとして挙げられるのが「無利息サービス」です。基本的には、初回利用時から30日間は利息0円で借りられるというサービス内容です。
30日の間に返済する分には利息が発生しないので、金利を気にせずに借りられます。30日を過ぎると残った借入額に通常の金利が適用されるので、この期間中に可能な限り返済することをおすすめします。
②即日融資
カードローンは自動契約機で発行することができるので、即日融資を受けやすいというメリットもあります。特に駅の周りの市街地に行けばサラ金ビルや広告がたくさんあるのは、皆さんご存知でしょう。
自動契約機の営業時間は「9:00~22:00」が多く土日祝日も営業しているので、急いでいるときの駆け込み寺として頼りになります。
「何かあったときのためのカードローン」はアリ?
クレジットカードと同様、カードローンも金融機関から貸与されるカードなので持ち歩くことができます。
そのため、「何かあった時のため」という名目でカードローンを持つ人が一定数いますが、実はカードローンは持っているだけでも影響があることはご存知でしょうか。
カードローンは借入限度額内で自由に借入と返済ができる
カードローンの性質上、金利が高いか安いかは限度額で決まります。金利がころころ変わるとわかりづらくなってしまうため、キャッシングでは限度額にあわせて決めるようになりました。
そのため、借入と返済はその範囲内でいつでも自由に取引ができます。ただ、これが悪影響を与えることもあります。
お金を借りていなくても信用情報には記録が残る
カードローンは契約すれば限度額内でいつでも取引できるということは、信用情報上ではどのように記録されているのか。
実は、実際にお金を借りていなくても、限度額分の借入をしているという扱いになってしまいます。つまり借入が0円でも、30万円借入している扱いになってしまうのです。
利用しないのであれば解約してしまうこと
実際には借りていないのに限度額が信用情報に記録されていると、極端な話、他のローンの審査に悪影響を与えます。先にカードローンを契約している以上、次以降の審査ではカードローンの限度額分の返済能力が差し引かれるからです。
他にローンを契約しないのであればあまり関係ないかもしれませんが、他にもローンへ申し込む予定がある場合はその前にカードローンを解約しておくことをおすすめします。
「すぐに返せるから大丈夫」が一番危険
カードローンは少額キャッシングということもあって、ここ数年で利用者が増えてきています。その中には「これくらいの金額ならすぐに返せる」という考えで利用している方もいるはずです。
しかしその考えは危険です。すぐに返せる金額なら、なぜ借りてしまっているのでしょうか。借りるほどお金に困っているからです。自分では大丈夫と思っていても、「気が付いたら高い金利で利息が積み重なって、返せない金額にまで膨れ上がってしまった」というのはよくある話です。
まとめ
まとめると以下の通りです。
- カードローンは無担保・無保証人のローンなので借りられる金額が少ない
- 借入限度額が高いほど金利は安く、借入限度額が低いほど金利は高い。
- 大手のサラ金の上限金利は基本的に18%
- サラ金の金利は高いが「無利息」などサービスに優れている
いかがでしたでしょうか。無担保・無保証人で申し込めるカードローンは手軽に申し込むことができる一方で、どうしても少額キャッシングにはなってしまい金利は高いものばかりです。ただしサラ金は無利息や即日融資などサービスが優れており、少しでもキャッシングが利用しやすくなるような努力がわかります。