サラ金は審査に通らなければお金を借りることはできませんが、その後は必ず返済の義務があります。返済は審査に通るかどうかよりも大切なこと。しかし返済計画を立てていても返済できない方は少なくないのが現状です。今回はサラ金の返済ができないときの対処法をご紹介します。
目次
サラ金が返済できなくなる原因は?
サラ金は借り入れの際、必ず業者の方と返済計画を立てます。返済計画は月々の返済額と返済期間を決めます。この返済期間によって利息をどれくらい払うのかも変わってくるので、しっかり決めましょう。もちろん返済期間が短ければ短いほど利息も減りますが、毎月ぎりぎりの返済額を設定していると、返済できない原因に繋がります。返済が滞り続けていると、延滞という事故の原因に繋がります。
返済できなくなる原因は月々の返済額の設定ミス
先にお話ししたように、サラ金が返済できなくなる原因は主に月々の返済額が、ご自身の収入に見合っていないことが原因と考えられます。数日の延滞ですぐに返済すれば延滞の事故として見なされることはあまりないですが、2~3か月に及ぶ長期の延滞の場合、事故情報として信用情報機関に登録されます。事故情報は、借入期間中にどのような問題を起こしたかで種類が変わりますが、延滞は最も多い事故情報です。
返済できないときの対処法
「今月の返済厳しい…このままだと延滞してしまう!」サラ金の返済できない場合、このような状況に追い込まれると思います。怖いお兄さんが出てくるような取り立てを待つしかないのでしょうか?しかし返済できない場合、今すぐできる対処法があります。それは借金を減額する方法です。
借金の減額方法
借金の減額には債務整理という方法を用います。債務整理には主に3種類あります。
任意整理
任意整理とは、返済方法や返済額について今後返済が可能になる条件をサラ金に提示し、合意を成立させる手続きのことです。債務整理の中で最も多い借金の減額方法がこの任意整理。任意整理は、裁判所は一切介さず利用者とサラ金の間だけで話し合います。しかし、利用者が「ただ返済できないから借金を減額してくれ」と伝えてもサラ金は簡単には借金の減額に応じてくれません。弁護士や司法書士などの専門家に一度相談して行うのが最も効率がよく、確実な方法と言えます。専門家に頼むと、違法な金利を設定しているサラ金であった場合に過払い金の請求をすることもできます。そうすると払いすぎていた利息を元金に充てて借金を大幅に減額することも可能です。
個人整理
個人整理とは、裁判所を介して借金を5分の1ほどに減額する方法です。裁判所を介さなければ行うことはできませんが、任意整理に比べて大幅に借金を減額することができます。減額した借金を長期の分割払いで返済できるので、月々の返済額が少なくなります。3年間、事情があれば5年間の長期間で返済可能で、この期間で返済できれば全ての債務が0になります。自己破産のように全ての借金を0にすることはできませんが、住宅や車などの財産を指し押えられずに済む場合があります。
自己破産
自己破産とは裁判所を介して行われる方法で、債務を0にすることができます。しかし、自己破産が認められるのは裁判所が利用者の「支払い不能」を認めた場合のみです。支払い不能かどうかは手元の財産で判断されます。住宅や車は差し押さえられますが、裁判所の基準に超えない20万以下の財産は手元に残るのと、家族には影響しないことが特徴です。
サラ金の返済は計画的に
債務整理を行うと借金が減り、負担が大幅に軽減されると思いますが、少なくとも5年間は信用情報機関のブラックリストに登録され、クレジットカードや住宅ローンの審査に通らなくなるなど、あらゆる取引に悪影響を及ぼします。
返済できないからと言って支払いを無視し続ければもちろんサラ金から取り立てに遭い、最終的には裁判で争うことにもなりかねません。中には悪徳なサラ金もいて、家族や勤務先にまで迷惑をかけることもあります。そう考えれば、周囲を守るために債務整理を行うのは一つの手段と言えます。
しかし、最初の契約の段階で無理のない返済計画を立てて借り入れを行えば、何も犠牲にせず完済することだってできるのです。審査に通って喜ぶ気持ちはあると思いますが、その後の返済計画まで気を緩ませず、「返済できない」状況をつくらないことが大切です。